萎縮の構図

萎縮って言葉は非常に強烈な言葉なので、あまりピンとこないかもしれないけれど、
少し分かりやすく、また「誇張」して萎縮の例を紹介することにする。

くどいようだけど今回の都条例の思考前から
「著しく性的感情を刺激する」作品については規制できました。
今回の規制は、
刑罰法規に触れる、あるいは婚姻関係を結べない関係での性交などを不当に賛美し、誇張した描写に規制を「表示図書」にする条例です。

性的感情を「著しく刺激」する作品についてはすでに現行条例で規制されています。

で、萎縮ってどういうことなの?っていうのに一例だけ、

母を抱いてしまったことを後悔する青年Aと、
その悪友Bが「それくらい別にいいだろ」と言う筋の話
しかし、Aは悩み続ける

この筋で、

悪友Bの行動はAの行動を是認することが条例にひっかかるリスクがある、
言い換えれば「不当に賛美」してないと言い切れるか不明となってしまう

そういうわけで不当に賛美していると判断されるリスクが大きいので、
編集作業ではBの軽口のシーンを「カット」するように指示する。
むしろBという登場人物に主人公の判断を迷わせるピエロ的な役割がなくなってしまうので、
Bという登場人物を出す意義がなくなり、最終的に作中からBが消える

あくまでも一つのケースだけど参考に